Claude Code を並列実行する方法: git worktree で複数セッションを安全に動かす
Claude Code 並列実行のやり方を解説します。同じフォルダでぶつかる理由、git worktree の作り方、セッション再開と一覧、レート制限とコストまで、Windows 向けにまとめました。
記事を読むAI コーディングのツールは多く、毎月のように変わります。日本の開発者が迷いやすい5つを、Windows での使い方、料金の数え方、公式ドキュメントが挙げる特徴で並べました。Gemini CLI が Antigravity CLI に置き換わった経緯と、併用という選択肢も書いています。
コーディングエージェント比較の記事は多いのに、毎月のように内容が古くなります。コーディングエージェントとは、依頼を受けてコードを読み、ファイルを書き換え、コマンドを実行するところまで自分で進めるツールです。この記事は、日本の開発者が実際に迷いやすい5つを、公式ドキュメントと料金ページにある事実だけで並べた比較です。
確認は2026年10月7日に行いました。料金とプランの名前は変わりやすいので、出典を末尾にまとめています。契約の前には、必ず出典の最新の表示を見てください。ベンチマークの数字は載せません。各社が自分で選んで出す数字なので、並べても公平な比較にならないからです。コマンドは各社の公式ページから写したもので、Windows マシンで実行して確かめたのは claude --version(2.1.280)と codex --version(0.160.1)だけです。インストーラーは環境を変えるので実行していません。
書き手の立場も先に書いておきます。私たちは Windows アプリ AigoPilot を作っていて、Claude Code と Codex のセッションを並べて動かすために、この2つは毎日使っています。残りの3つは、公式ページを読んで書いています。どのツールも他のツールの代わりに勧めることはしません。
比べる軸は4つです。料金と使用量の数え方、Windows での動き方、エディタ中心かターミナル中心か、そして公式ドキュメントが挙げる特徴です。料金は、日本の公式ページに円の表示があった Google だけが円で、ほかはドル表記のままです。円への換算は、為替で変わるので、ここではしていません。
名前が似ていても、ツールの「形」は違います。この違いが、Windows での使い心地と料金の考え方に直接つながります。
ほとんどのツールは複数の形を持っています。「CLI か IDE か」の二択より、「自分はどこで作業したいか」で見るほうが現実に合います。
個人向けのプランだけを載せています。チーム向けと企業向けは、各社の料金ページを見てください。金額は各社が表示している通貨と単位のままです。
| Claude Code | Codex | Cursor | GitHub Copilot | Antigravity | |
|---|---|---|---|---|---|
| 提供元 | Anthropic | OpenAI | Anysphere | GitHub(Microsoft) | |
| 形 | CLI、デスクトップアプリ、VS Code と JetBrains の拡張、Web | CLI、IDE 拡張、デスクトップアプリ、クラウド | エディタ、CLI、cloud agents | エディタ拡張、CLI、cloud agent | デスクトップアプリ、CLI、IDE |
| Windows | ネイティブ対応(Windows 10 1809 以降)。WSL も可 | ネイティブ対応(PowerShell)。Windows 11 を推奨 | アプリは対応。CLI は PowerShell 対応 | CLI は PowerShell と WSL。拡張は VS Code などで動作 | デスクトップ版と CLI が対応 |
| 個人向けの料金 | Pro 月額 $20(年払いは月 $17)、Max 月額 $100 または $200。無料プランは対象外 | Free $0、Go $8、Plus $20、Pro $100、$200 または $500(月額) | Hobby 無料、Pro $20、Pro Plus $60、Ultra $200(月額) | Free $0、Pro $10、Pro+ $39、Max $100(月額) | 個人向けは無料。Google AI Pro 月額 ¥2,900、Ultra 月額 ¥14,500 または ¥32,000 |
| 使用量の数え方 | 5時間のローリング枠と週ごとの上限。Claude のチャットと共有 | モデルごとの5時間あたりのメッセージ数の目安。Pro は現在5時間の制限なし | 自社モデル用と、他社モデル用(API 料金で課金)の2つの枠 | GitHub AI Credits の月間枠 | 無料は週ごとの枠。Pro と Ultra は5時間ごとの枠と週ごとの上限 |
| オープンソース | 公式ドキュメントに記載なし | CLI は Apache-2.0 | 記載なし | 記載なし | Gemini CLI は Apache-2.0。Antigravity は記載なし |
「記載なし」は「オープンソースではない」という意味ではなく、私たちが読んだページに書かれていなかった、という意味です。
Anthropic のコーディングエージェントです。公式ドキュメントでは「コードベースを読み、ファイルを編集し、コマンドを実行し、開発ツールと連携するエージェント型のコーディングツール」と説明されています。使える場所はターミナル、IDE、デスクトップアプリ、ブラウザです。
Windows:Windows 10 1809 以降または Windows Server 2019 以降でネイティブに動きます。インストールは PowerShell なら irm https://claude.ai/install.ps1 | iex の1行で、WinGet(winget install Anthropic.ClaudeCode)でも入ります。Git for Windows は任意です。公式の対応表では、ネイティブ Windows でのサンドボックスは非対応で、WSL 2 では対応と書かれています。
料金:Claude Code は有料プランに含まれます。Pro は月額 $20(年払いなら月 $17)、Max は 5x が月額 $100、20x が月額 $200 で、無料プランでは使えません。Team の Standard シートは年払いで月 $20、月払いで月 $25 と表示されています。使用量は Claude のチャットと同じ枠から引かれ、5時間のローリング枠に週ごとの上限が加わります。
特徴:プロジェクトの指示ファイル CLAUDE.md(AGENTS.md も読めます)、スキル、hooks、MCP、サブエージェントによる並列作業、GitHub Actions からの実行、スマホやブラウザから手元のセッションを続ける Remote Control などです。CLI、VS Code、JetBrains、デスクトップ、Web が同じエンジンを使うため、設定や MCP サーバーは共通で使えます。
OpenAI のコーディングエージェントです。CLI は手元のマシンで動き、ソースコードは Apache-2.0 で GitHub に公開されています。使える場所は CLI、IDE 拡張、デスクトップアプリ、クラウド(Codex Cloud)、Web、モバイルアプリです。
Windows:PowerShell でネイティブに動き、WSL 2 でも使えます。インストールは powershell -ExecutionPolicy ByPass -c "irm https://chatgpt.com/codex/install.ps1 | iex" で、npm でも入ります。Windows 向けには ChatGPT のデスクトップアプリがあり、worktree、スケジュール実行、ビルトインのブラウザなどが使えます。Windows 11 が推奨で、Windows 10 は 1809 以降が必要です。コマンドは Windows のサンドボックス内で動き、モードは elevated(推奨)と unelevated(代替)です。
料金:Free が $0、Go が月額 $8、Plus が月額 $20、Pro が月額 $100、$200 または $500 です。Business は年払いで1ユーザーあたり月 $20(月払いは $25)です。使える量は、モデル、タスクの大きさ、手元かクラウドかで変わり、Plus では5時間あたりのメッセージ数が範囲で示されています。Pro は現在、5時間の制限がありません。両者の詳しい違いは、Claude Code と Codex の比較の記事にまとめています。
Cursor の公式ドキュメントは、Cursor を「大規模なソフトウェアを作るためのコーディングエージェント」と説明しています。コードベースを理解し、機能を計画して実装し、バグを直し、変更をレビューするところまでを担当します。中心はデスクトップアプリ(エディタ)で、CLI と cloud agents もあります。
Windows:デスクトップアプリは macOS、Windows、Linux 向けです。CLI は PowerShell 用のインストールコマンド(irm 'https://cursor.com/install?win32=true' | iex)が公式に用意されています。CLI には、すべてのツールを使う Agent、先に方針を詰める Plan、読み取り専用の Ask の3つのモードがあります。
料金:Pro が月額 $20、Pro Plus が月額 $60、Ultra が月額 $200 です。Hobby は無料で、Agent のリクエストには制限があります。Teams は1ユーザーあたり月 $40、Enterprise は個別見積もりです。使用量は、Cursor 自社のモデル向けの枠と、他社モデル向けの枠(API 料金で課金)の2つで数えられます。上限を超えたときは、従量課金を追加するか、上位のプランに変えます。特徴は、プラグイン、スキル、MCP、ルール、hooks、cloud agents です。
GitHub Copilot は、エディタの拡張として始まったサービスです。いまは VS Code、Visual Studio、Vim、Neovim、JetBrains の IDE、Azure Data Studio で使えます。エージェント関連の機能は、エディタの中で動く agent mode、タスクを渡してプルリクエストで返してもらう cloud agent、ターミナルで使う Copilot CLI の3つです。GitHub の機能紹介ページには、Copilot のほかに Claude(Anthropic)や OpenAI Codex のエージェントにもタスクを割り当てられると書かれています。
Windows:Copilot CLI は Linux、macOS、Windows(PowerShell と WSL)で動きます。拡張は VS Code や Visual Studio などの中で使います。
料金:Free が $0、Pro が月額 $10、Pro+ が月額 $39、Max が月額 $100 です。使用量は GitHub AI Credits で数えられ、たとえば Pro は基本の 1,000 クレジットに 500 クレジットの追加枠が付きます。agent mode は個人向けの全プランで使え、cloud agent は Pro 以上で使えます。Copilot CLI はすべてのプランに含まれます。Business は1席あたり月 $19、Enterprise は月 $39 です。
比較の題材に Gemini CLI を挙げる記事は多いので、先に状況を書きます。Gemini CLI は、Google がオープンソース(Apache-2.0)で公開していた、Gemini をターミナルから使うエージェントです。ところが、Gemini CLI の公式ドキュメントには「Gemini CLI は 2026年6月18日に Antigravity CLI に置き換わった」という告知が載っていて、対象は無料枠と Google One の利用者とされています。Gemini CLI の手順を書いた古い記事は、そのままでは使えない場合があります。この記事は、置き換え先の Antigravity を比較の対象にしています。
Google Antigravity は、デスクトップアプリの Antigravity 2.0、ターミナル用の Antigravity CLI、IDE の3つで構成されています。デスクトップ版は macOS、Windows、Linux 向けです。CLI は Windows 用に PowerShell と CMD のインストールコマンドが用意されています(PowerShell では irm https://antigravity.google/cli/install.ps1 | iex)。
料金:個人の開発者は無料で使え、使用量は週ごとの枠で数えられます。Google AI Pro では5時間ごとに更新される枠と週ごとの上限になり、Google AI Ultra ではさらに広がります。日本の Google AI のページでは、Pro が月額 ¥2,900、Ultra が月額 ¥14,500(5x)または ¥32,000(20x)と表示されています。Pro と Ultra では AI クレジットを追加して、枠を超えて使うこともできます。
Gemini CLI の料金・上限のページには、Gemini Code Assist、API キー、Vertex AI の枠が引き続き載っています。ただ、どの契約でどこまで使えるかは、告知が更新される可能性があります。使う前に、Google の最新の告知を確認してください。
5つとも、Windows で使えます。違いが出るのは、コマンドを安全に動かす仕組みです。Codex は、ネイティブの Windows にサンドボックスを備えていて、WSL を入れなくても境界の中でコマンドが動きます。Claude Code は、ネイティブ Windows ではサンドボックスが動かず、使うなら WSL 2 の中で動かす必要があります。Cursor と GitHub Copilot はエディタが中心なので、エディタの側の設定が使い勝手を決めます。Antigravity は、デスクトップ版と CLI の両方が Windows に対応しています。
承認の確認をどこまで減らすかも、この違いと関係します。サンドボックスを使いたいとき、Codex は WSL を入れずに済みますが、推奨の elevated モードには管理者の承認が要り、会社の PC では止められていることがあります。Claude Code でサンドボックスを使うには、WSL 2 の中に作業を移す手間がかかります。選ぶときは、「Windows で動くか」だけでなく、「Windows でどこまで安全に任せられるか」も見てください。
月額の金額だけを見ると、どれも似た水準に見えます。実際に違うのは、使用量の数え方です。
同じ「月額 $20」でも、1日に何時間エージェントを動かすか、大きなタスクを1回で投げるか小さく分けるかで、感じる余裕は変わります。この記事では、どれが安いかは判断しません。私たちの考えでは、予算が不安なら、いちばん低いプランから始めて、枠が足りなくなってから上げる順序が無理のない進め方です。Claude Code と Codex の月額と円の目安は、料金の記事で並べています。
おすすめの順位ではなく、条件で選ぶ方法を書きます。
迷う理由の多くは、機能の差ではなく、作業の置き場所が決まっていないことです。手元で動かすのか、クラウドに任せるのか、エディタの中かターミナルかを先に決めると、候補は2つか3つに絞れます。そのうえで、すでに契約しているサブスクリプションと使用量の数え方を見て、最後の1つを選びます。日本語での指示の通りやすさや、税込かどうかは、各社の公式ページから読み取れなかったので、この記事では比べていません。
コーディングエージェントのおすすめを1つに絞るなら、1週間、実際の仕事に使ってみることです。同じタスクを2つのツールに投げて、結果と使用量を見比べると、どんな比較記事よりも自分の仕事に合った答えが出ます。
実際には、併用している開発者が少なくありません。エディタでは Cursor や Copilot を使い、大きな変更は Claude Code や Codex に任せる、という分け方がよくあります。片方で使用量の上限に達したら、もう片方で続けることもできます。ツールごとに得意な場面と、間違い方の癖が違うので、片方の出した差分をもう片方にレビューさせる使い方もあります。Claude Code と Codex は、共通の指示ファイル AGENTS.md を読めます。同じファイルを同時に編集しないよう、エージェントごとにブランチか worktree を分けてください。
併用の分け方は人によって違います。私たちの例では、毎日のコードの修正はエディタ側のツール、設計の見直しや大きな変更は Claude Code、別のモデルの意見が欲しいレビューは Codex、という割り振りです。何を任せるかは、使用量の枠の残りと相談して決めます。始めるときは、どのツールにどの作業を任せるかを、最初に1行で決めておくと、あとで見直しやすくなります。 併用で増えるのは、見る場所です。ターミナルやウィンドウが増えると、確認待ちで止まっているセッションと、まだ動いているセッションが見分けにくくなります。AigoPilot は、すべてのプロジェクトの Claude Code と Codex のセッションを1つのウィンドウに並べて表示します。この記事で比べた他のツールの代わりにはなりません。複数のエージェントを1画面で管理したいときの置き場所として使うものです。
どれが一番とは言えません。エディタの中で使いたいなら Cursor や GitHub Copilot、ターミナルなら Claude Code や Codex、すでに契約しているサブスクリプションがあるなら、その提供元のツールが入口になります。迷ったら1つに絞って1週間、実際の仕事に使い、使用量も見て決めてください。
この記事で比べた5つは、どれも Windows で使えます。Claude Code と Codex はネイティブに動き、Cursor はデスクトップアプリと PowerShell 用の CLI があります。GitHub Copilot は VS Code などの拡張と、PowerShell や WSL で動く CLI があります。Antigravity は、デスクトップ版と CLI のどちらも Windows に対応しています。
Gemini CLI の公式ドキュメントには、無料枠と Google One の利用者では、2026年6月18日に Antigravity CLI に置き換わったと書かれています。Gemini CLI のコードは GitHub で公開されたままで、料金・上限のページにも有料の Code Assist や API キーの枠が載っています。どの契約で使えるかは、Google の最新の告知で確認してください。
月額の金額だけでは比べられません。Claude Code は5時間のローリング枠と週ごとの上限、Cursor は自社モデルと他社モデルの2つの枠、GitHub Copilot はクレジットの月間枠と、数え方がそれぞれ違うためです。入門向けの有料プランは月額 $8 から $20 の範囲に多くあります。最新の金額は、記事末尾の各社の料金ページで確認してください。
はい。多くの開発者が併用しています。エディタでは Cursor や Copilot、大きな変更は Claude Code や Codex、というように分けたり、片方の上限に達したときにもう片方で続けたりします。Claude Code と Codex は、共通の指示ファイル AGENTS.md を読めます。同じファイルを同時に編集しないよう、エージェントごとにブランチか worktree を分けてください。
すべて2026年10月7日に確認しました。
Claude Code 並列実行のやり方を解説します。同じフォルダでぶつかる理由、git worktree の作り方、セッション再開と一覧、レート制限とコストまで、Windows 向けにまとめました。
記事を読むClaude Code の Windows インストール手順を、Anthropic 公式ドキュメントに沿って解説します。PowerShell の1行、確認方法、よくあるエラー5つ、ターミナルと VS Code まで。
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